【CARTA HOLDINGS】デジタルサイネージ広告市場調査を実施 21年は594億円の見通し

 ㈱CARTA HOLDINGSは、㈱デジタルインファクトと共同で、デジタルサイネージ(DS)広告市場に関する調査を実施。結果を12月9日に発表した。
 2021年のDS広告市場規模は前年比114%、594億円と推測。交通機関は343億円で全体の57.7%、商業施設・店舗は108億円で全体の18.2%、屋外は75億円で全体の12.6%、その他は68億円で全体の11.4%を占めると予想される。
 新型コロナウイルス感染拡大防止策などに伴うDS広告市場の低迷は2020年で底を打ち、21年は回復基調にあるものの、19年時の市場規模までには達していない。
 一方で配信面は充実、拡大。鉄道の主要駅に設置された特大サイズの媒体が通勤客の関心を引き、美容院、スーパーマーケット、エレベーターといった屋内空間ではDSを目にする機会が増えた。さらにはタクシーの車窓や喫煙所といった新たなスペースへの取り付けも進行。
 今後は人流および事業の回復が速い業界やカテゴリが、市場全体の回復に貢献していくことが見込れまる。
 配信面が拡大し、効果測定に関する課題が解決すれば、これまで出稿実績がなかった広告主からの需要を取り込めると期待される。2025年のDS広告市場規模は2021年比約2倍の1083億円規模に達すると予測している。

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