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【HJホールディングス、ウォルト・ディズニー・ジャパン】ライバル2社共同で交通広告を掲出後、セットプランを発表

Huluとディズニープラス、ライバル2社で交通広告を掲出後、セットプランを発表

 HJホールディングス㈱とウォルト・ディズニー・ジャパン㈱は7月3日から、東急田園都市線・渋谷駅地下2階のコンコースに、それぞれの動画配信サービス「Hulu」と「ディズニープラス」の屋外広告を共同掲出した。

 広告には、現時点でそれぞれの動画サービスが配信している作品のメインビジュアルが押し出されている。Hulu側は「君と世界が終わる日に」「世界の果てまでイッテQ!」「キングダム2 遥かなる大地へ」など、オリジナルドラマ、バラエティー、邦画などが並んだ。ディズニープラス側も同様に、「アラジン」「マンダロリアン」「ブラックパンサー」など、オリジナル作品やディズニーのビックタイトルを上げている。
 また広告上には、2社が広告上であおり合うキャッチコピーが載った。Huluの配信作品画像の下には「ディズニープラスよ、これが日本のエンタメだ。」と書かれ、またディズニー側には「Huluよ、これが世界のエンタメだ。」と書かれている。広告は2面あり、もう片方は「ディズニープラスよ、これがHuluの独占配信作品だ。」「Huluよ、これがディズニープラスの独占配信作品だ。」と、独占タイトルを強調した文面に変わっている。
 あおり合いの元ネタになったのは、2012年8月に日本公開された映画「アベンジャーズ」の、ポスターで使われたキャッチコピー「日本よ、これが映画だ」。ハリウッドから日本に対しての上から目線が話題になり、このキャッチコピーのパロディーを用いて広告を打つ企業・作品も少なくなかった。
 ライバル企業が対立した空気を出しつつも共に広告を打ったこの企画は、SNS上でさらに展開が続き、7月10日に2社のTwitterアカウントは相互フォローしたことをツイート。7月12日には、動画配信サービスのセットプランを開始した。セットプランは月額1490円。これは2つのサービスを別々に申し込むより526円安くなる。
 動画配信サービスは、金額面をはじめ、独占配信作品を有することで競合しているため、観たい作品が複数サービスにまたがっていれば、その数だけ登録しているユーザーも少なくない。両サービスを登録している既存ユーザー離れを防ぐとともに、どちらをとるか迷っている新規ユーザーを取り込む作戦だ。

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