【仙台・定禅寺通】エリアマネジメント広告検討 市は屋外広告物の規制緩和へ

 定禅寺通街づくり協議会と(一社)定禅寺通エリアマネジメントは、宮城県仙台市青葉区の定禅寺通で、「エリアマネジメント広告」の導入を検討、2023年度の開始を目指している。これを受けて市は、屋外広告物の規制を緩和する方針。3月をめどに、広告物の企業名などの表示の割合を全体の「5分の1」から「3分の1」に広げる方向だ。同施策で美観を保ちながら広告収入、スポンサー増加を図る。
 今回の施策はケヤキ並木の景観維持とにぎわい創出を両立させる試み。取り組むのは、沿道の商店会や町内会などでつくる定禅寺通街づくり協議会と、協議会の街づくり関連の事業を実施する(一社)定禅寺通エリアマネジメント。これまでも広告収入を街づくりに充てる取り組みはあったが、広告物を生かした街づくりのため、市の許可基準を変更するのは同市初となる。
 想定するのは、街路灯に掲げる①フラッグ広告と、歩道などに設けるコンテナタイプの店舗の壁の一部を使う②壁面広告の2種類。①は定禅寺通の街路灯(固定式バナーアームが取り付けられているもの)に37カ所。②は拡張が検討されている定禅寺通歩道に設置予定の道路内建築物(「ほこみち制度」などを活用して設置を構想中)の壁面で数量は未定。
 両者とも街づくりに賛同する企業から出稿を募る。得られた広告料収入はエリアマネジメントの運営費などに用いられる予定だ。
 22年には、エリアマネジメント広告を用いた社会実験を実施。実験ではフラッグ広告を2種類用意し、面積に占める企業名の割合を2分の1、3分の1、5分の1の3パターンで25カ所に掲げた。またストリートショップ(同実験では中央緑道に設置)の壁面には、1面に対して面積の3分の1のエリアマネジメント広告を掲出した。

詳細は新聞「総合報道」2023年2月5日号に掲載。

 

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