【日ポリ化工】約60年越しに“幻の風呂”発見 日ポリ化工、日本初のFRP製カプセル型ユニットバス「2号機」を回収

日ポリ化工㈱は、日本初の洗い場付きオールFRP(繊維強化プラスチック)製カプセル型ポータブルユニットバス「2号機」を発見・回収したと発表した。交通広告やSNSを活用した捜索キャンペーンを展開していたもので、約60年間にわたり一般家庭で大切に保管されていた実機が見つかった。さらに、捜索の過程で1975年製のFRPユニットバス「バスハウス」の回収にも成功した。
「2号機」は、銭湯利用が一般的だった1960年代初頭、「日本中の家に、あたたかいお風呂を届けたい」という思いから開発された、日本初の洗い場付きオールFRP製カプセル型ポータブルユニットバス。既存住宅のベランダや玄関、押し入れなどにも設置できる画期的な構造で、戦後日本の入浴文化や生活習慣を変える転換点となった。
同社は“お風呂の文化遺産”として「2号機」を後世へ残すため、交通広告やSNSを通じて情報提供を呼びかけていた。2025年末、ある家庭から送られてきた写真をきっかけに現地調査を実施したところ、約60年もの間、家族の日常に寄り添い続けてきた「2号機」を良好な状態で確認。創業当時の挑戦の象徴として、持ち主の協力のもと買い取り・回収に至った。
また、奈良県香芝市では、かつて社員寮の浴室として使用されていた1975年製「バスハウス」も発見された。同機はFRPパネルによる壁・床・天井構造を採用し、屋外設置も可能な実験的モデル。軽量・高耐久・短納期といった、現在のユニットバスにつながる要素を先取りした製品だったという。
今回のキャンペーンでは、「2号機」に関する情報が20件寄せられた。回収した「2号機」と「バスハウス」は、本社工場で修復作業を行った後、同社ショールームなどで順次公開する予定。日ポリ化工は「探求と試作」の精神を受け継ぎながら、新たな風呂文化の創造に挑戦していくとしている。

阪急関大前駅などに、協力への感謝を込めた交通広告を展開

