【コクヨ】連装ガラスパーティションとして初めて「10分間防火設備」の大臣認定を取得

 コクヨ㈱は、㈱大林組と共同で10分間の防火性能を有する連装ガラスパーティション「プランナーウォール21LIM 10分間防火設備」を開発。 9月初旬より販売を開始する予定だ。価格はオープン価格。
 同製品は、日本で初めて10分間防火設備 の大臣認定(番号: EBN010-0001-1)を取得したガラスパーテーションで、直径約30mmの面外変形防止金具をガラス目地に 1点ずつ設置することにより、火炎が噴出する隙間の発生を抑止する。避難安全性と意匠性を保ちつつ、避難安全検証法の適用により排煙設備や内装制限を緩和を可能とした。
 また、鋼製枠取り付けやシーリング工事の削減にもつながるため、排煙設備や内装制限の対策を実施する場合に比べて、建築工事費の1~2%程度コストダウンを図ることができるという。

図:高温の加熱に曝された場合の面外方向への隙間幅の測定結果


表:避難安全検証法の概要と 10分間 防火設備の適用可能範囲

<表1の解説>
―:制限なし
*1:現在の建築基準法のもとでの設計ルートは大きく3つに分けられる
ルートA:法規の仕様規定に従う方法
ルートB:告示に定められた方法に従って避難安全性に係る検討を行い、建築基準法の一部の規定の適用を緩和する方法。2021年5月28日の告示改正によりルートBに新しい検証方法が追加された。従来の煙の降下時間と在館者の避難時間を比較するルートB1、煙層の高さで判定するルートB2がある
ルートC:告示以外の独自な検証・予測手法で避難安全性に係る検討を行い、大臣認定を取得することで建築基準法の一部の規定の適用を緩和する方法
*2:病院などより高い安全性が求められる場合に設置可能
*3:大臣認定の取得が必要

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