【日東樹脂工業】抗菌機能付きのアクリル板を発売

 セルキャストアクリルメーカーの日東樹脂工業㈱は1月14日、「clarex抗菌ハードコートアクリル」の販売を開始した。
 同製品は、製造時に抗菌剤を練り込ませることで抗菌機能を持たせたアクリル板で、エタノール(70%)、次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)による拭き取りであれば抗菌機能を担保できる(表面に傷や汚れがない場合)。
 全光線透過率は90%以上で、表面硬度は6H以上を持つ。サイズは400×550㎜と1000×1000㎜を用意。板厚は0.5㎜~5.0㎜までのものまで対応可能。
 同社国際営業部主任の佐藤翼氏は「もともと日本人の衛生意識が高かったことに加えO‐157の流行により顧客からの要望も増え開発した。主に不特定多数の人が使用する医療用ディスプレイやタッチパネル式のATMや券売機など幅広い分野で採用されている」と話す。
 同製品は、約20年前にリリースされ従来から抗菌性能を有していたが、近年のコロナ禍の影響で製品性能を裏付けるべく昨年末にSIAAマークを取得した。
 現在は抗菌の認証のみだが、今夏を目途に抗ウイルスの認証取得を目指しているという。

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