【LIVE BOARD】デジタルサイネージ広告市場調査を実施。25年は1110億円の見通しに

 ㈱LIVE BOARDは、㈱デジタルインファクトと共同で、㈱CARTA HOLDINGSの監修のもと、デジタルサイネージ広告市場に関する調査を実施した。調査はデジタルサイネージ広告を、交通機関/商業施設・店舗/屋外(OOH)/その他の4つに分類し、2025年の推計と、2030年までの予測を行った。
 これによると、2025年のデジタルサイネージ広告市場規模は前年比116%、1,110億円と推測。交通は522億円で全体の47.0%、商業施設・店舗は260億円で全体の23.4%、屋外は192億円で全体の17.3%、そしてその他は136億円で全体の12.3%を占める。
 屋外(大型ビジョン)については、様々な屋外空間に取り付けられるデジタルサイネージは、渋谷や原宿といった人気地区の駅前屋外大型ビジョンが引き続き好調であり、加えて大阪・関西万博に合わせたデジタルサイネージの設置も進み、大阪・梅田といった関西地域でのデジタルサイネージの人気も上がってきた。屋外ビジョンではSNSでの話題化など数値だけでは図ることができない、デジタルサイネージならではのインパクトのある表現や媒体特性が高く評価されてきた一方で、人気エリアのデジタルサイネージであっても、必ずしも高い評価を得られるわけではないとの声も挙がっており、広告主ニーズを満たすことの出来る広告商品企画・開発がより求められる市場環境になっている。
 メジャメントの導入により新たな広告指標が導入されることで、海外の広告代理店やウェブ広告代理店などを通じて、今までデジタルサイネージ広告に出稿をしていなかった新たな広告主の増加が見込まれ、市場の成長を後押しすると考えられます。また、新たな業界共通の広告指標が導入されたデジタルOOHが、視聴率やクリック率などの比較可能な指標で取引が進められてきたテレビ広告やデジタル広告でのプロモーションに組み込みやすくなることで、より多くのプロモーションに活用されていくことに期待する声も上がっているという。

【調査概要】
調査対象 :デジタルサイネージ広告関連事業者
調査手法 :LIVE BOARDならびに、デジタルインファクトが保有するデータ、公開データ、デジタルサイネージ広告事業にかかわる企業へのインタビュー調査
調査時期 :2025年7月-9月
調査主体 :㈱LIVE BOARD
調査実施機関:㈱デジタルインファクト
調査監修:㈱CARTA HOLDINGS

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