【バンクシー展】新たな「標識」の作品展示をスタート

 名古屋で開催されている展覧会 『BANKSY GENIUS OR VANDAL︖(バンクシー展 天才か反逆者か)』に、新たな作品「ノー・スイミング」が追加されたことが3月27日に発表された。
 これは、2006年にロンドンの中心部「ハイド・パーク」近くの湖水泳場に設置された標識の作品。日常の風景に異質な物を置いたのにも関わらず、標識が変だ、とは気付かれず、3週間ほど誰にも注目されなかったという。バンクシーは、作品の中で世界共通語である道路標識や看板を多く取り上げているが、作品を通行人の目から故意に隠し、都市の風景にほぼ完全に溶け込ませる。日常で目にするものを疑わず、目の前の世界を盲目的に信じてしまう人間や社会への批判をしていると解釈できる作品となっている。
 バンクシーとは、イギリスを拠点に活動する匿名の芸術家。世界中のストリート、壁、橋、テーマパーク、宿泊施設、映画の制作など、活動は多岐にわたる。ステンシル(型版)を使用した独特なグラフィティと、それに添えられる風刺的でダークユーモアに溢れているエピグラムが特長。同展ではバンクシーの作品70点以上が出展される。

■開催概要
期間:~2021年5月31日(月)10:00~20:00(入場は閉館30分前迄) 
※新型コロナウィルスの感染状況により開催期間、開催時間を変更する場合有。
※6月20日(日)まで、会期延長を決定(5月12日追記)
会場:旧名古屋ボストン美術館(金山南ビル)〒460-0023愛知県名古屋市中区金山町一丁目1番1号
主催:BANKSY~GENIUS OR VANDAL?~名古屋製作委員会

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