【東京国立近代美術館】「大竹伸朗展」を11月1日から開催。16年ぶりの大回顧展

 東京国立近代美術館は、「大竹伸朗展」(主催:東京国立近代美術館、日本テレビ放送網)を11月1日(火)~2023年2月5日(日)まで開催すると発表した。
 大竹氏は、1980 年代のデビュー以来、絵画、版画、素描、彫刻、映像、絵本、音、エッセイ、インスタレーション、巨大な建造物に至るまで猛々しい創作意欲でおびただしい数の仕事を手掛けてきた。近年ではドクメンタ(2012 年)とヴェネチア・ビエンナーレ(2013年)の2大国際展に参加するなど、現代日本を代表するアーティストとして海外でも評価を得ている。国内でも「東京2020公式アートポスター展」への参加、国指定重要文化財「道後温泉本館」の保存修理工事現場を覆う巨大なテント幕作品《熱景/ NETSU-KEI》の公開など精力的に活動を続けている。
 同展は、2006年に東京都現代美術館で開催された「全景1955–2006」以来となる大規模な回顧展。1982年の大竹氏の初個展から40 周年となる今年、半世紀近くにおよぶ創作活動を一挙に紹介。テーマは「自/他」「記憶」「時間」「移行」「夢/網膜」「層」「音」に基づいた会場構成。ゆるやかにつながるテーマで、時代順にこだわることなく大竹の作品世界に没入し、その創作のエネルギーを体感できる。また、最初期の作品から近年の海外発表作、そしてコロナ禍に制作された最新作まで、およそ500 点の作品が一堂に展示される。

 公式サイト https://www.takeninagawa.com/ohtakeshinroten/

(写真上は、宇和島駅舎のリニューアルにともない駅名の古いネオンサインをもらい受けた同氏が、これまでも個展開催の度に会場となる美術館にそのネオンサインを作品として設置している。同展会期中、東京国立近代美術館の外壁で《宇和島駅》(1997年) のネオンが設置される)

関連記事一覧