札幌駅構内・土山駅前・北九州市で看板落下 施工不良や強風など原因か

例年に増す猛暑や2度目の梅雨前線など、今年も日本列島は異常気象に悩まされている。業界にとっては事故ニュースの多い台風シーズンも近づき、自社の施工管理する物件が飛散・落下しないか、日々警戒を怠れない季節でもある。今回は、JR北海道札幌駅構内の仮設サイン落下、JR神戸線土山駅前の雑居ビルの看板落下、北九州市小倉北区のチェーン店の看板落下などをまとめて報じる。天候に限らず、経年劣化や施工不良など様々な要因のニュースを通し、今後の施工でも安全点検作業でも、多角的に警戒を高めてほしい。
6月19日午後3時15分ごろ、JR北海道 函館本線札幌駅(北海道札幌市北区北6条4丁目)の東コンコース付近で、新幹線工事に伴い設置していた仮設の案内サインが落下し、下にいた2人がけがをした。落下したのは幅1800×高さ300×厚さ3㍉、重量約1.15kgのアルミ複合板。

札幌駅東コンコースの事故現場
また14日午後8時ごろ、JR神戸線土山駅近くの雑居ビルに設置されていた焼き鳥チェーン店の壁面看板が、壁ごと落下した。けが人はいなかった。落下したのは、雑居ビルの3階部分に設置されていた壁面看板。壁面は木製下地の左官仕上げ(スチール下地なし)。
加えて16日午後1時35分ごろ、北九州市小倉北区魚町のたい焼きチェーン店の店舗上部壁面に設置していた看板(高さ約2.5m)が、強風にあおられ落下した。
※取材内容の詳細は新聞「総合報道」2025年7月15日号に掲載