【東急エージェンシー】細部に宿る”空間づくり”へのこだわり 新拠点「SHIBUYA SCENE」を公開

一見するとシンプル。しかし、空間を知る人ほど、その細部へのこだわりに気付く——。
㈱東急エージェンシーが7月に開設した新クリエイティブ拠点TOKYU AGENCY CREATIVE LAB「SHIBUYA SCENE(シブヤシーン)」は、空間設計を生業とする同社の空間クリエイション部門らしい工夫が随所に詰め込まれている。
事業共創本部 副本部長 空間クリエイション局・池田一成局長は「私たちはアーティストではなく、空間に機能を落とし込むことが仕事。発想を邪魔しないニュートラルな場所を目指した」と話す。

エントランスでは、一枚のステンレス板を鋭角に折り曲げたカウンターが来訪者を迎える。継ぎ目が分からないほど精密に仕上げられた溶接や、背面パネルに映り込む照明まで計算されたディテールは、素材の美しさを最大限に引き出している。

制作など創造的活動を行う「クリエイティブエリア」では、天井ライン、床の木目、照明の向きを統一し、自然と視線が奥へ導かれるレイアウトを採用。照明は上下二重構造となっており、一灯ずつ照度・色温度を調整することができ、ゾーンごとの朝・昼・夕のワークシーンに合わせた照明演出や、店舗照明のシミュレーションにも対応する。
館内には実店舗を想定した照明検証スペースのほか、BGM変更やイベント利用にも対応できる設備を整備。イベント時にはパネルで業務エリアを区切り、通常業務と両立できる仕組みも備えた。

通常時(写真上)、イベント時にはパネルで業務エリアを区切ることもできる(下)

窓の外に広がる緑との調和を意識して室内にもグリーンを配置。ロッカー付近には埋め込み式の姿見、香り豊かなひきたてのコーヒー、セレクト家具など、利用者の居心地にも配慮した。施設設計から施工まで同社社員が図面も作成、内製化した。
こうした積み重ねは、単なるデザインではなく、「ここで新しい発想が生まれる」ための環境づくりそのもの。同社は今後、この拠点を起点に、クライアントとの共創や渋谷からの新たな空間価値の発信を進めていく。
空間クリエイション局:https://www.tokyu-agc.co.jp/business/space.html
▽所在地/東京都渋谷区神山町9-6 日本会館2-5階

