【スタッコ】AIと3Dで建築素材の“試着”を可能にする「Stucco 3D Simulator」を発表

 特殊塗装および左官材の輸入・販売、施工を手掛ける㈱スタッコは2月9日、AIと3D技術を活用し、建築素材をデジタル空間でリアルに再現・シミュレーションできる新システム「Stucco 3D Simulator」を発表。さらに、㈱SAMURAI ARCHITECTSと共同で、素材の魅力を発信するプラットフォーム「MATERIAL CLUB」を発足した。
 今回発表した「Stucco 3D Simulator」は、AIと物理ベースの3Dレンダリング技術を駆使し、スマートフォンやPC画面上で、まるで服を試着するように建築素材を“試着”できるシステム。昨今のAIアプローチは、見栄えの良い画像を生成できる一方、実寸のスケール感や、光の反射を物理的に正しく表現し続けることが難しいという課題があった。プロの内装業者としてこの現状に不満を抱くようになった㈱スタッコは、「100回レンダリングすれば100回とも正確に光の反射を再現する」という、実務に耐えうる物理的な精度を徹底追求し、同社が扱うイタリア伝統の左官材や特殊塗装の繊細なテクスチャを忠実に再現した。
 その仕組みは、空間全体を一度3Dとして再構築し、対象となる壁面領域を物理特性を持つマテリアルデータに置き換える。その上で、写真内の照明の当たり具合を自動解析し、3D空間内に仮想ライトを配置に取り込むことで、素材を適用した後のイメージを生成する。
 同システムの導入に合わせ、同社と㈱SAMURAI ARCHITECTSは、建築家・デザイナー・職人が一堂に会し、素材の可能性を追求するコミュニティ「MATERIAL CLUB」を共同発足。ここでは、シミュレーターを活用した新しいデザイン手法の研究や、伝統技術とデジタルテクノロジーを掛け合わせた創造的な発表を行っていく予定だ。

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