【乃村工藝社】万博の資料2万点を所蔵する展示室、8月5日・6日に一般公開

【乃村工藝社】万博の歴史と制作過程を2万点所蔵する資料館、8月5日・6日に一般公開

 ㈱乃村⼯藝社は8月5日・6日に、大阪事業所内に設置された展示室「EXPO GALLERY」を一般公開する。
 同ギャラリーはこれまで、企業や研究者を対象とした限定公開のみで運営されてきたが、このたび2025年大阪・関西万博を迎え、より多くの人々と万博の意義やその舞台裏を共有したいという想いから、一般公開を実施するに至った。

◼︎乃村工藝社と万博

 空間の総合プロデュース企業である乃村工藝社は、1970年の大阪万博で太陽の塔・日本館・住友童話館などを手掛けて以来、2025年の大阪・関西万博に至るまで数多くのパビリオンや展示空間の企画・デザイン・施工に関わっている。
 「EXPO GALLERY」は、その歩みの中で蓄積された、約2万点におよぶ国際博覧会に関する貴重な資料を収蔵。
 世界初の万博1851年ロンドン万博を紹介した雑誌1893年シカゴ万博で初出展した日本館「鳳凰殿」の資料、各万博ポスターのコレクション──など、インターネットや図書館などでは辿り着けない資料が、現物で見られる展示室となっている。

◼︎今しかできない、「万博会場」と「EXPO GALLERY」の”はしご”

 大阪・関西万博と「EXPO GALLERY」──。
 「EXPO GALLERY」担当者は、この2つを見比べることで、「万博の開催主旨の変化」を知ることができると語る。

 「初めての万博である1851年ロンドン万博は、産業革命の成果を展示することが目的の国威発揚の場でしたが、1967年モントリオール万博は統一テーマを重視した万博であり、映像展示が花開いた万博でした。
1970年大阪万博は直接的にその影響を受けた万博です。
 その後、博覧会国際事務局が1994年に『万博は課題解決の場である』と方向転換した後は、環境保護や持続可能な社会の実現に焦点が当たるようになりました。
 過去の万博の現物資料に触れることで、開催中の大阪・関西万博を違った角度から見るきっかけになり、万博の新しい魅力発見の可能性が広がるかもしれません」

 またギャラリーには、万博に携わった乃村工藝社だからこその資料が揃っているという特徴もある。企画書や図面、工事現場の写真、現場での創意工夫などのエピソード……空間デザインの現場に興味がある人、パビリオンの制作工程を知りたい人にはマストな資料館と言えるだろう。
 大阪・関西万博で乃村工藝社が手掛けたパビリオン、例えば
・イタリア共和国・バチカン
・パナソニックグループパビリオン「ノモの国」
・null² [落合陽一氏プロデュースシグネチャーパビリオン]
──などに関心が高い人にとってもおすすめだ。

 乃村工藝社が携わったパビリオンはこちらのプレスリリースで確認できる。

「イタリア共和国・バチカン」パビリオン

「イタリア共和国・バチカン」パビリオン

パナソニックグループパビリオン「ノモの国」

パナソニックグループパビリオン「ノモの国」

 

◼︎一般見学には特別な講演も

 一般見学のタイムテーブルには「EXPO GALLERY」担当者による講演「万博の魅力とその影響」が組み込まれている。

「1970年大阪万博で初めて発表され、今につながっている商品やサービス」
「万博が、経済や社交史、建築や音楽など、様々な分野からアクセス可能な世界最大の文化イベントであること」

 ──これらの具体例を挙げながら、参加者にとっても親しみ深い観点で、万博の影響力が解説される。

◼︎EXPO GALLERY一般見学概要

実施日時:2025年8月5日(火)、8月6日(水)
定員:12名/各日
場所:乃村工藝社 大阪事業所(大阪府大阪市浪速区難波中2丁目10番70号 パークスタワー19階)
費用:無料
申し込み締切:2025年7月21日(月/祝日)
申し込みURLhttps://jp.research.net/r/XCLN8ZK

【詳細は下記、乃村工藝社サイトへ】
https://www.nomurakougei.co.jp/news/page/7291/

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