【 E Ink】JR東海エージェンシーとの電子ペーパーサイネージ試験導入を発表

 E Inkは、JR東海グループの広告会社であるJR東海エージェンシーと共同で、フルカラー電子ペーパー「E Ink Spectra 6」を搭載したサイネージの実証実験を東京駅で開始した。実証実験は2027年3月までを予定しており、交通広告分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進や、広告媒体の運用効率向上に向けたカラー電子ペーパーサイネージの有効性を検証する。
 近年、深刻化する人材不足や広告媒体のデジタル化を背景に、鉄道事業者や広告会社では、従来の紙媒体に代わる新たなデジタルソリューションへの関心が高まっている。電子ペーパーサイネージは、コンテンツを遠隔から更新できるほか、表示内容を書き換える際にのみ電力を消費する点が特徴。紙ポスターの設置・交換に伴う人的負担や保守作業を削減しながら、紙広告における運用上の制約や廃棄物の発生を抑え、デジタルサイネージの利便性を取り入れられるとして注目されている。
 今回の実証実験では、東京駅構内の一部エリアにあるサインボードを活用し、「E Ink Spectra 6™」搭載の電子ペーパーサイネージを設置。八重洲南口にはAUO Display Plusの31.5インチ「AecoPost」とSharpのA2サイズ「ePoster」、日本橋口にはAUO Display Plusの31.5インチ「AecoPost」を設置する。
 設置エリアは、2024年度のJR東海利用者だけでも1日約10万人が行き交う利用客の多い場所。鉄道広告におけるカラー電子ペーパーサイネージの適性や、紙媒体からの置き換えによる運用面での効果を検証する環境として、実用性の高い実証の場となる。
 実証実験を通じて所定の効果が確認された場合、JR東海エージェンシーは、JR東海の各駅への電子ペーパーサイネージ導入に向けた検討を加速させる方針だ。今回の取り組みは、駅構内の広告媒体における省人化・効率化に加え、紙とデジタルの特性を組み合わせた新たな交通広告の運用モデルにつながる可能性がある。

関連記事一覧